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観てきました!以下、ネタバレありますので、気になる方はお気をつけて。

余りに楽しみにし過ぎて、『映画』の感想と映画とは他のトキメキと分離できそうもありません。まとまりなくダラダラ書きます。

まずね、大好きなベルばらを映画にするという試みそのものにすでに感動しているし、話題が広がっていることに胸いっぱいになる。昔から変わらないあのベ~の字が長い「ベルサイユのばら」のロゴが映画のスクリーンに映し出されることが嬉しい。

初日に行って来ましたが、第一回目の上映に同じ年代のマダ~ムと、中にはご夫婦や単身男性が座席を埋めていることに興奮する(地方だからね、座席稼働は半分未満でした)。

思春期の荒っぽいホルモンの嵐に見舞われていた時代に、ベルばらがわたしの中起こした旋風の熱さをつくづく思い知りました。映画が楽しみと言うよりも、映画の話題が、少女(そんなころもあった・・・)の頃の胸の高鳴りを簡単に甦らせてしまったのだと思います。

まあ、そんなモードで映画観ましたので、偏った視点の感想にしかならないのはお許しを。
何より、映画作成チームのとんでもない仕事量と、エネルギーと、ベルばら愛に、心よりの感謝と賞賛を捧げております。

あと、人間は意識的、無意識的に何かの比較対象がなければ物事の好き嫌いや感動を認識できませんから、以下は原作に傾倒した青春を過ごした私ののバックグラウンドを下地にした感想ですので、私の色に偏っているものです。

音楽が重要な位置を占めている作品なのは明らか。綾香を起用したのは、綾香ファンからも客を取り込む意図もあったのでしょうね。現に綾香ファンである私の娘のひとりが「ベルばら全巻買ったよ」と報告してきました。

彼女は別の県で暮らしているのですが、「お母さん全部持っているけど、電子で買っちゃった方が早いから」ですと。そんなに早く読みたかったのかい。実家で暮らしていたころは見向きもしなかったのに。

あれ、いきなり脱線した。戻します。

まず、二時間という尺の中であの壮大な物語を纏めることの困難さは察するに余りあるところでしたが、なるほどその手を使うか、そう取捨選択したか、そう繋げるか、と感嘆するシーンが山盛りでした。

そして、よくぞここまで原作に忠実に二時間の尺で纏められた!お見事としか言いようがありません。作り手の、原作へのレスペクトと愛がひしひしと感じられる作りです。

そして、そのお見事な手腕こそが、残念だったポイントにも重なるのです。

何より、二時間という制限の中に1~8巻を全入れした。そこです。

映画の中ではMVのように音楽と映像で時の流れを語らせる手法がとられていますが、これは一瞬で長い時の経過を表現する工夫でしょう。そして、映像はまるでまわる万華鏡のように煌びやか。一回りで一年が過ぎてゆくような。

わたし達のようなコアなファンには、回る万華鏡の一片一片に、ほんの1秒登場人物のシルエットが映し出されるだけで、原作のどのシーンの誰が何をしてどんな台詞が語られたか、すべて分かってしまうのですが、映画が初ベルばらの観客にはただの美しい絵巻にしか見えないのではないでしょうか。

あのMV風シーンの中に詰まっている情報量を数分のドラマで表現するのは絶対無理ですが、コアファンと、初見のお客様では圧倒的に受け取る情報の濃さが違うでしょう。

Xなどで、ミュージックシーンよりもっと登場人物を掘り下げて欲しかった、という感想をちらほらと見かけたのもそのせいかもしれません。また、ミュージックシーンを使う演出への好き嫌いもあるでしょう。わたしはずばり好きですけど。

そして、ミュージックシーン以外も、隙間なく重要なエピソードが次々と展開するのですけれど、やはり時間の関係で登場人物の心情の軌跡が追えないし、見ている方が感情移入する前にどんどん話が進んでしまうように見えました。

全巻暗記する勢いで読み込んでいるベルファンなら、早い展開の隙間を脳内補完するでしょうけど、初見の人には印象薄いのではないかしら、とまたここで心配になったりします。

しかし、声優さんの演技が素晴らしくて、早すぎる物語の展開を非常にうまく補っています。特にアントワネットを演じた平野 綾さんが、刻々と成長するアントワネットを声の変化と台詞回しで表現されているので、長い時間が経過していることを感じさせてくれます。

あと、「わたしたちは使用人だってことを忘れちゃいけないよ」とマロン・グラッセが15才のアンドレに諭すシーンで、アンドレ役の豊永利行さんが返す一言「わかっているよ!」に痺れました。

このたった一言に、わかっているけれど抑えられないアンドレの切ない気持ちが込められている圧巻の演技なんです。わたしは初めて知った方ですけど、この人の演技力凄いです。これから観る方、是非 注目してください。

さて、先に人間は比較対象なしにものごとを認識できない、と書きましたけれど、やっぱりわたしは原作が一番好きなので、比較せずに映画単体を観ることができませんで、主要キャラにもちょっと気になったことがありました。

オスカルさまに、カッと頭に血が上る短気で熱いところや、舞踏会をぶっ潰すような破天荒なところがないんですね。そこがないと、アンドレのご苦労も偲ばれませんよね。ふたりが静と動のカップルであることも浮き彫りになりませんしね。非常に優しいところが全面に出ているオスカルさまでした。

あとは、出番が削りに削られているせいで、妙にあっさりしたジェローデル。想いは報われなくても、オスカルさまのために断頭台(まだなかったけど)に立つほどの覚悟のある人なのに。初見の人にはあっさりとした男に見えるのではないでしょうか。

フェルゼンもただのいい男の域を出なかったような気がします。唯一の見せ場は、死刑を宣告されたアンドレを救おうとするオスカルさまに助太刀するシーン。ただ私はこのシーンを観て、オスカルさまに恋のスイッチが入ったのはこの瞬間だな、と確信しました。

狂気を内包しないアンドレとフェルゼンは、ちょっと炭酸の抜けたビールですよ。全体的にみんないい人になっていました。主要キャラの中ではアントワネットが一番原作の彼女らしかったかな。それでも母である部分は描かれていないし、何より彼女が一番勇気と誇りを貫い晩年の場面が描かれなかったので、やっぱり残念です。

監督さん、脚本さん、キャラデザインさん、皆さんベルばら愛が深い方達で、それぞれの主要キャラを描けないはずはないし、MAPPAさんの技術がそれを表現できないはずはないので、やはり二時間枠制限がネックなのでしょう。

だってね、パリの人込みでオスカルさまとふっとすれ違う歩行者が、ナポレオンなんですよ。原作のようにオスカルさまと言葉をかわすことなく、ただの通行人として描かれているけれど、制作チームの原作レスペクとの心意気が伝わってきます。

二時間にほぼ8巻までの物語を全入れできちゃう力を持っているからこそ、全入れは無理だから、ここはオスカルとアンドレのみに焦点を当てよう、とかアントワネット、フェルゼンで行こう、という選択せずに、難易度高い構成にチャレンジしたのでしょうか。そこは分かりませんけれど、そんな気がします。

そして、今回取捨選択の選にもれた登場人物やエピソードの重要性を改めて感じました。

特に惜しかったのは、アンドレがジャルパパの前でオスカルさまの命乞いをする場面。「おまえのためにいつか命をかけよう」とアンドレが誓うシーンと対になっている場面のひとつですもの。

昭和アニメでも、オスカルさまは7月13日まで告白しないんですよね。当時のベルファンががっかりした箇所だと思うのだけど、ベルファンである令和チーム、どうしちゃったのかしら?やっぱり時間制限でしょうか。

葉っぱくわえたアランの出番が少なすぎるとか、ベルナールの『王宮の飾り人形!』もオスカルさまに衛兵隊転属の後押しするエレメンツとして欲しかったとか、言い出せばキリがないけれど、原作は本当にどこにも無駄のないストーリーだったことを痛感します。

アントワネットの王太子妃時代が素晴らしく描けていたので、その対比として王権を奪われた時代と、命がけのフェルゼンと、毅然と死に赴く姿はセットで欲しかった。

二時間なら、やっぱりオスカル&アンドレか、アントワネット&フェルゼンに的を絞って欲しかったと思います。私はOA推しですけど。

制作に9年もかけた作品。もしかしたら、客層を広く全方向に向けちゃったのかも知れません。興行収益のことを考えて作品作りをする上で、全体的にバランス良く作る必要があったかも知れませせん。わかんないけど。

でも、映画館にでかでかとOAMFの姿が電光しているのを見ると、幸せです。見知らぬ大勢のベルファンが様々な想いを胸に抱き、そしてそのうちのいくつかを時空を超えて共有していると思うと、素敵な形で2025年を始めることができたと感慨もひとしおです。

また、観に行きます!ムビチケ4種類買っちゃったしね。
2025/02/02(日) 01:47 激情アニメ2025 記事URL COM(2)
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この記事へのコメント

もんぶらんさま

お久しぶりです!
映画観ました。
アニばらしか知らない友人と一緒だったのもあり、緊張して鑑賞。
さわさわナイトは「飛んでいっちゃったよ!うわぁ〜!」と体をこわばらせながら。
2時間なのでいろいろ削ぎ落とされるのだろうなと覚悟してましたし、概ね満足でした。アントワネットさまと今生の別れのシーンは、原作では分かり合えた女の友情が描かれていたので、ちょっと残念でしたが。長年の忠誠心があったはずなのに、そんな冷たく…?とも。
まあ短い上映時間でぐだぐだしていたら、初見の方にはこれから敵味方になるということがわかりにくかったのかもしれません。
久しぶりくらった三が日のダメージと、納得しつつもあの人もいない、あのシーンもない、恋人期間もないという飢餓状態からノコノコやってきました。
昨年は黒い瞳亭20周年でしたね!お祝いを申し上げるのが大変出遅れましたがおめでとうございます!
すみません、パスワードがわからなくなってしまったのでメール致します;
咲羅 2025/02/11(火) 23:12 編集 削除
咲羅さま
概ね満足、飢餓状態(笑)
嬉しい不満と言ったところでしょうか。映画が発表されることはそれだけで嬉しい、嬉しいけれど・・・ファンですもの思うところはいろいろ出て来ちゃう。

アニばらしか知らないご友人と一緒というのは緊張しますね。アニばらをベルばらと認識されている方が映画見たら、別物に見えるのではないかしら。

アントワネットさまは、成長過程や晩年の姿を描かないことで、中途半端になってしまったと思います。悪女と言うよりは、スケープゴートだったのに。でも本国では悪女という評判はまだ根強いようです。

はい、原作ではしっかり友情が描かれていたので、映画ではかなり印象が違ってしまいました。でも、制作チーム、精一杯頑張ったと思います。

お祝い有り難うございます。正味の活動期間は数年ですけど、時間ばかりは経ちました。また、たまに遊びに来て下さいね!
もんぶらん 2025/02/16(日) 22:17 編集 削除

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