2.目覚め

2017/09/03(日) 暁シリーズ
1789年7月17日

ここが未知の場所であることは匂いでわかった。頭が割れるように痛い。息をするたびに体もきしむように痛い。ここはどこだ?ぼんやりとした頭を叱咤し、周囲を伺う。聞こえてくる陶器やら金属の何か器具が触れ合う音が反響しないところをみると、分厚いカーテンやらタピストリーなどの布類で何重にも装飾された部屋に違いない。

嗅ぎタバコ、香水、カビ、焼けて埃を吸った紙類などの複雑に交じり合った幾種類もの古い匂い。長年使われた上等な蜜蝋の匂いも頑固に染み付いている。この建物は、かなり裕福で古い家柄の持ち主のものだろう。新しい匂いもする。消毒液と汗の匂いだ。

外から聞こえる騒々しい町の喧騒から、ここが野中の一軒家ではなく、街…多分パリの賑やかな街角であることがわかる。住宅街なのか、商業地域なのかはわからない。異様な熱気と興奮に満ちた大衆の叫び声が、怪物が吼えるようになだれ込んでくる。尋常じゃない騒ぎ方だ。何か言っている。
国王万歳…?
国民万歳…?

真夜中ではないことは確かだが、部屋はかなり薄暗いらしい。陽の差し込む窓でもあれば、窓の位置ぐらいはあたりをつけられるのだが、ここはよっぽど建物同士が立て込んだ一角なのだろう。採光の悪い部屋は俺の目には完全に暗闇だった。

そろそろと首をまわしてあたりを窺ってみると、複数の人間の気配と、小声で話す声と足音がする。ああ、知っている声がする!急いで身体を起こそうとするが、左肩から胸へかけての激痛が走り、身体は全くいうこと聞かなかった。
「アンドレ!ああ、良かったわ!神様感謝いたします」
悲鳴のような良く知った声が俺の名を呼び、温かい小さな手が俺の手を取った。

「ロザリー…?」
酷く掠れて他人の声のようだ。
「そうよ、わかる?ああ、動いてはだめ。大怪我なのよ」
彼女がいるなら、少なくても、間違った場所で一刻を争うような危機的状況にいるわけではなさそうだが、のんびりくつろいでいていい状況でもないだろう。俺は霞がかかったような頭を無理やり目覚めさせる。
「ここは…?」

ロザリーは手短かに、ここがサン・トノレ街にあるサン・クレール男爵邸であること、自由主義貴族である男爵がフランス衛兵を始めとしたバスティーユでの戦線に加わった国王軍離脱兵にいたく感銘し、負傷兵のために夏の間は無人になるこの屋敷と医療援助をパリ当局に申し出たのだと説明してくれた。

バスティーユという一言が俺の記憶を一気に呼び覚ました。そうだ、オスカル!オスカルはどこだ!
今度は痛みなど構わずに、慌てて身体を起こす。途端に酷い眩暈と吐き気に襲われた。俺はかなり失血しているらしい。

「落ち着いてアンドレ。オスカルさまならご無事だから。でも、あなたがしっかりしないとオスカルさまは…!」
ロザリーは軽々と俺を寝台に押し戻した。何てことだ。今の俺はロザリーにさえ簡単に制御されてしまうほどの力しかないのか。とりあえず、オスカルが無事という言葉を聞いて、はやる気持ちを何とか抑えた。とにもかくも、もっと詳しい状況を知りたい。

「詳しく話してくれ、ロザリー」
「まずは、水分を摂ってちょうだい、アンドレ。丸三晩も意識が無かったのよ。大量に血を失って、高熱も続くのに水分の補給ができないあなたをオスカルさまはそれはそれはご心配なさって一睡もされていないのよ。だから、オスカルさまのために、お願い」

ロザリーは実に的を得たキーワードを並べ、一瞬にして俺を大人しくさせた。さすが俺の急所をよく心得ている。一方の俺は早く説明を求め、ロザリーが差し出す吸い飲みの水を、一息で空にしようとしてむせた。気が遠くなりそうな激痛が走る。
「もう、アンドレったら、ちゃんと話すから落ち着いて頂戴!」
確かに不毛な努力だった。痛みのあまり言葉の自由を一時的に失った俺は、親指を立てて了解の合図を送る。左腕は全く動かなかった。

ロザリーが言うには、今日は7月17日。国王がつい今しがたパリに到着し、市庁舎でバイイの新パリ市長就任、ラ・ファイエットの国民衛兵総司令官任命と、新たな国王としての身分、『フランス人の父にして自由な人民の王、ルイ16世』という定義を受け入れ、承認の意を表明したということだった。表の異様な騒ぎはそのためだったのだ。

「このお屋敷が面している通りを2時間程前に国王様が通って行かれたのよ。その時の騒ぎはこんなものじゃなかったわ。わたし、あなたがそれで目覚めないかと何度も様子を見に行ったくらいよ」
「寝起きはいいほうなんだけど・・・今日は寝過ごしたんだな、俺」
「・・・馬鹿」

バスティーユ陥落後、シャン・ド・マルスからはスイス人傭兵ドイツ人傭兵が撤退を開始した。フランス衛兵パリ常駐部隊を始めとした国王軍からも次々と離隊する兵士が後を絶たないこと、ネッケルが再任されたことで市民が狂喜していること、離隊したフランス衛兵は、志願者からなるパリ民兵、―いや今では国民衛兵だったか―とともに治安維持にあたっていることを、ロザリーはてきぱきと説明してくれた。さすが、ジャーナリストの奥方だけのことはある。

バスティーユが落ちたその夜から、国王軍が逆襲しにパリを包囲するのではという恐怖に駆られた市民は、勝利の歓喜に酔いしれながらも夜通し夜警を解かなかったそうだ。動ける衛兵隊員兵も市民の恐怖を和らげるために、交代で僅かな仮眠を取りながら町の警戒に当たっていたことを俺は知った。

国王のパリ訪問は、事実上王権の降伏宣言と受け取っていいだろう。一晩で立場が逆転したと言う訳だ。オスカルは少なくとも今すぐ謀反人として追われる状況にはないと判断して差し支えないだろう。そのことでは多少の安堵を覚えた。だが、一夜で転じた局面はまた一夜で覆されないと、誰が言える?しかも中央政権が事実上崩壊したのだ。その後当然続く混乱と無秩序の収集をつけるためには、残念だが武力を抜きに考えることは不可能だ。

そのような状況下で、オスカルのとる行動など聞かなくてもわかる。あいつは命を削る。俺は出動命令を下された時以上の恐怖を覚えた。オスカルを失う恐怖。傷の痛みが拍動となって体中を駆け巡った。痛みに意識を集中させて何とか恐怖の渦に巻き込まれないように堪える。

「オスカルさまは今朝も早くから出て行かれたわ。市庁舎周辺だけではなく、市門の外から街道は人で一杯だそうだから、オスカルさまが今どこで警備の指揮をとっていらっしゃるかはわからない。でも…」
ロザリーはその先を言うべきか、迷っているようだった。俺はロザリーの声の方に顔を向けると、大丈夫だから続けて欲しいと表情で伝えた。その時、誰かが俺の手の甲をぽんぽんと叩いた。

「アンドレの意識が戻った、と隊長に知らせてくるよ。きっと安心されるぞ」
ラサールだった。
「有難う、どんなに喜ばれるか知れないわ!でも気を付けてね。物凄い人出だしあなたも怪我人なのだから」
「な…に、俺は腕のかすり傷だけだし、俺ら衛兵隊の軍服が集まっているところを辿って行けばすぐ見つかるさ、隊長はどこにいたって目立つからな。おい、伝言は?」

ラサールのいるとおぼしき方向に、拳を握って親指を立てて見せた。有難うラサール。衛兵隊の仲間は見えない俺がオスカルの傍にいられるように、リスクを背負いながらも助けてくれたのだった。得がたい仲間だ。

「わかった。大丈夫って言えばいいんだな」
ラサールが多分、俺の顔を覗き込んだ。声が近くなる。頷いて見せると、奴は俺の手を握ってぶんぶんと振ると、脱兎のごとく走り去った。揺さぶられた俺はあまりの痛さに俺は声を出して呻き、ロザリーが声を殺して笑った。

ラサールの遠ざかる足音で部屋の様子がさらにわかった。ベッド周りには分厚い敷物が敷かれていて、床は多分大理石、部屋の広さのあたりもついた。確か男爵は西インド諸島方面との貿易を営んでいると聞いたことがある。なかなかの豪商だ。

「オスカルさまがご自分の部下をどんなに大切になさっているかは、アベイ牢獄のことでよくわかったけれど、隊員達もそれはそれはオスカルさまを慕っているのね」
立ち上がってラサールを見送っていたロザリーが、ベッドわきに再び腰を下ろした。

「ほ・・・とんど聖母マリア信仰に近い・・・ね。でも気持ち、わかるだろ?」
どうしても声がかすれてしまうが、なるべく明るく言ってみると、ロザリーはそれで幾分気持ちが楽になったようで、こう返してきた。
「うふふ、もちろん。あなたほどじゃあないけれど」

俺の思考力は正常に戻りつつあった。ばらばらになっていた記憶の断片がきっちりつなぎ合わされると、ロザリーがさっき何を言いにくそうにしていたか見当がついたので、先に口火を切ることにした。

「ロザリー、オスカルはもしかして血を吐いたのか?」
ロザリーは息を呑んで声を詰まらせたが、やがて、そう、知っていたの、と小さく呟くと、務めて冷静に、知り得たことを一生懸命整理しながら話始めた。そんな彼女の気丈さが有り難かった。

「オスカルさまが総括なさっているのは今では元のフランス衛兵隊ばかりではないのよ。国民衛兵は武装した素人ですもの。指導者なしには機能しないどころか、いつ暴徒に転じても不思議ではない状況だそうよ。ラファイエット候が総司令官を引き受けられたといっても、実際に現場で指揮をとれる将校が足りないのですって。それでオスカルさまは市の要請があるたび隊を率いて出て行かれるの。酷くお疲れなのは確かだけれど、お顔の色の悪さはそれだけではないと思って心配していたら、あの、肩に怪我をした大柄な兵隊さんが…。えっと何ていうお名前だったかしら…」

「アラン・ド・ソワソン?俺が撃たれた時、真っ先に駆けつけてくれた」
「ええ、そうよ、そうだわ。その人が、その…オスカルさまは…咳き込んで血を吐いたって。だから充分気を付けてやってくれと。あなたは目が覚めないし。それからこうも言ってたわ。あなたにオスカルさまの喀血は見えなかったかも知れないって・・・だから・・・その・・・」

ロザリーの声音は、ごめんなさい、責めているわけじゃないの、と言っていた。
「あなたの傍についていらしたオスカルさまはあまりにもお辛そうで、とても直接には聞けなかったけれどアンドレ、あの…本当に?」

”大丈夫、ちゃんと見えているよ”
つい、習慣となっていた返答を返しそうになって気がついた。そうだ、オスカルに失明のことを知られてしまった今、もう誰にも隠す必要はないのだ。ただ、オスカルに傷を残すこんな形で伝えることになってしまったことが悔やまれて仕方ない。いずれはきちんと話すつもりだった。

「あ・・・あ、俺の右目はもうだめなんだ」

隠す必要はないのに、何故か本当のことを言うのは辛かった。自分で自分に最終通告をしているみたいだ。
「そうだったの…。なんて無茶を。オスカルさまは知っていらしたの?」
ロザリーの声が震えた。
「いや・・・。俺が撃たれた時にわかったんだと思う」
だんだん声が戻って来た。言葉にすると己の罪深さが一層現実味を帯びる。よりによって一番むごい伝え方をしてしまった。ロザリーの押し殺した息遣いが聞こえる。俺は慌てて言い足した。
「ベルナールにはいずれ俺から言うから、ロザリー、おまえからは何も言わなくていい。心配するな」

オスカルにこそそうすべきだった。しかし、いつ、どのタイミングで?何もかもが急展開を見せた濃密な数日間の中に果たして最適な機会があっただろうか?俺が出動に同行しなかったらオスカルはどうなった?などと反芻してみたところで何になる。俺はオスカルを傷つけた。だがせめてもう繰り返すまい。
「ええ、アンドレ。それからあなたがオスカルさまのご病気のこと、知っていて良かった。でなければあなたにそれを伝える役割を担わなければならなかった。それは少しばかり荷が重かったの」

俺はそれを聞いて、ますます申し訳なさで胸が一杯になる。
「ごめ・・・ん、ロザリー」
機能を取り戻しつつあった俺の声帯は、呆れるほどの情けない声を発した。対してロザリーが容赦なく俺の気弱を切り捨てる。

「だめよ、常人の2倍の速さで良くなってもらうわよ。いいえ3倍だっていいわ」
「はい、鬼看護婦さん」
ロザリーの気迫に思わずそう答えてしまい、こら、と睨まれたようだ。

「オスカルさまをお止めできるのはあなただけなのよ。お休みにもなれないで、駆り立てられるように次から次へと責任を背負い込んでいらっしゃるのは、隊長としての責任感からだけではないと思うの。あなたが撃たれた時まわりにいた兵隊さん達もみなそう言っているわ。あなたがこのまま目を覚まさなければ、隊長も後を追いそうだって、皆さんとても心配している。だから、さっきの兵隊さんも急いで伝令に走ってくれたのよ。このままではオスカルさまは倒れてしまうわ。だから、早く良くなって、オスカルさまをお願い、アンドレ」

仮に俺が死んでも、オスカルは俺の後を追うほど弱くはない。けれど、逃げもごまかしもしない分ざっくりと潔く傷を負う。オスカルは、俺の失明に気づかず出動させたこと、戦闘中の発作で隙を作ったこと、結果俺が銃撃されたこと、すべて自分の責任として背負い込んでいるに違いない。

バスティ―ユ陥落後のパリの様子はおぼろげながらにしかわからないが、無秩序の収集をつけるため、オスカルの将校としての力量以上に、神話化された彼女のカリスマ性が期待され、オスカルはそうとわかっていながらそれに応じているのだ。だが何のために?

オスカルは自分の選択を後悔していない。一度は忠誠を誓った現体制からの完全なる決裂宣言は、今までのオスカルを見ている限り、むしろ遅すぎるぐらいだった。そしてオスカルは何があっても隊長としての責任を放棄したりはしない。だが、ロザリーから聞くオスカルの行動は明らかに冷静さを欠いている。

オスカルは無意識の内に、緩慢に自滅に向かって自分を追い込んでいるのではないか。兵の命を預かる将校にとって自己管理が重要な任務のひとつであることを忘れるオスカルではない。だから、そう、無意識のことなのだ。
自分でも止められない焦燥感に駆り立てられて動いているのだろう。

俺のせいだ。

黙ってしまった俺にロザリーが不安気に声をかけた。
「出すぎてしまってごめんなさい、アンドレ。私がお願いなどしなくても、
あなたがオスカルさまのために動かないはずはないのに。つい…」
動くほうの右腕でロザリーの手を探り当て、何とか笑顔をつくって
見せる。

「この3日間、言い尽くせないほどの心配をかけたのだろう。オスカルの傍にいてくれて有難う。おまえがいてくれてオスカルはどんなにか心強かったかと思うよ。言葉にする余裕がなかったとしてもだ。それにそんなオスカルを見守って眠っていないのはおまえも同じだろう?仕事だってあるだろうに、ずっとついていてくれたのだろう?パリがそんな様子ではきっとベルナールも殆ど帰って来ないのじゃないか?心細かったろうに、よく頑張ってくれた。感謝するよ」

ロザリーの涙がわっと溢れる予感が彼女の小さな手を通して伝わって来た。そして予想通り大粒の涙がぽたぽたと俺の手の甲に落ちてきた。でっかい青い瞳が大洪水を起こしているさまが脳裏にありありと浮かんだ。

「泣き虫、健在だね。強いのと、べそっかきは関係ないんだな」
「ばかあ~、ばか、ばか、アンドレのばか~」
莫迦はどうやら俺の別名らしい。意識を失う前、オスカルも俺にそう怒鳴っていた。

「おまえも休んで、ロザリー。食事はしてるか?」
「死にそうだった人に言われたかありませんっ!もう」
「そうだな、ごめん」
「もうもうもう!良かった~!本当に目覚めてくれなかったらどうしようかと思っていたわ。あ~ん!」

追い詰められたオスカルを見つめているのは、よほど辛かったのだろう。ロザリーも、もう限界だったのだ。俺は突っ伏してしゃくりあげるロザリーの背を子供にでもするようにゆっくりと叩いた。

「いいなあ色男~。隊長に言いつけてやる」
すぐ近くから、別の馴染みの声がした。
「フランソワか!大丈夫だったか?」
ロザリーに気を取られていて、傍にもう一人いたのに気が付かなかった。
「よいしょ」
「あっ、いてて」

フランソワは勢い良く俺の寝台の端に腰を降ろした。その拍子にクッションの
良いマットが波打ち、俺の身体を上下に揺さぶった。傷におもいっきり響く。
全くラサールといいこいつといい、気のつかないことこの上ない。二十歳かそこそこの頃ってそんなもんだったかな。それにしてもあまり上等なベッドも考えものだ。

ごとりと鈍い音が絨毯に吸い込まれるように聞こえた。ああ、松葉杖をついているのか。乱暴な座り方も片足がきかないせいだったか。
それじゃ仕方ない。良かった、声には張りがあって元気そうだ。

「アンドレが隊長おいていくわけないよね。でもちょと寝過ごしすぎじゃない?
らしくないね」
「フランソワ…良かった。嬉しいよ、また声が聞けて」
「な~んだ、フランソワか、残念と思ったんじゃないの?だからと言って人妻
口説いて泣かせるのはどうかな~」
他愛もない軽口が俺を救い上げてくれた。そうだな、深刻ぶっていても始まらない。

「ロザリー、一緒に一つ屋根の下で暮らした日々は楽しかったな」
「ええええ~っ!何だよそれアンドレ!」
「もう、何言ってるの!」
「ひっ!いってえ~!」
ロザリーは無慈悲にも俺の手の甲をぴしゃりと叩いた。おいおい元気になれと言ったばかりじゃないか。俺は目覚めてから何度か目の悲鳴をあげた。

俺の視界はまるで未来を暗示しているようだ。明日のことすら分からない。
ここは混沌のパリ。視力を失いかけていた頃に必死で、頭で、身体で覚えた屋敷周辺、兵営ではない。未知の場所で、今の俺に何ができるだろう。

いつかは…、オスカルの傍で直接サポートするやりかたとは違った形で彼女を守る道を見つけなければならないと思っていた。馬鹿の一つ覚えのようにそ
れしか方法を知らない俺はついに強制的に現実に引き合わされたと言う訳だ。
俺の気持ちの整理など待ったなしに、否が応でも前進しなければ。

けれど…。ロザリーにつねられ、フランソワを混乱させ、笑い合って確信した。大丈夫だ。まだ余力はある。オスカルも俺も一人ではない。それを忘れなければ何とかなるだろう。

有難う。皆。そこにいてくれて。

~To be continued~

2004.7.15
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